日本三大随筆のひとつ、「方丈記」。鴨長明が大地震や竜巻などの自然災害を受けて著述された側面もあるとのこと。震災から少し時が経った今だからこそ日本人の読むべき名著といえます。 仏教的無常観に彩られた冒頭から始まる方丈記であり、長明自身も出家しているわけですがもとは神官の家が出自で、挫折の末の出家、そして様々な和歌や著作が作られたとのこと。深い絶望が出発点となり、数々のものが生み出されたことを考えると非常に感慨深いものがあります。今も昔も変わらない何かを感じることができますよ。