深見山龍源寺は、1582年(一説に1587年)開創、禅宗の一派・曹洞宗の寺院です。
御開山は顕聖寺10世・日山建慧大和尚。時は天正年間、安土桃山時代に当たり、この越後は上杉謙信公亡き後、上杉景勝公が治めていた時代となります。
龍源寺本寺は上越市浦川原区にある顕聖寺。
このお寺は江戸時代に大きな力を持っていた関三刹の一つ・栃木県の大中寺と同開山です。
顕聖寺の開創は1467年、かの応仁の乱が始まった年ですが、御開山快庵妙慶大和尚は雨月物語「青頭巾」にて証道歌の句をもって鬼と成り果てた僧侶を成仏させた逸話でも有名なお方です。
龍源寺開基檀徒に伝わる口伝によりますと、龍源寺の御開山様も青紫の頭巾を着用してこの地を訪ねてきたという伝承がございます。
龍源寺の歴史の中で特筆すべきは、幕末から明治3年まで開かれていた赤山義塾と、
近代曹洞宗に多大な貢献と影響力のあった明治時代を代表する禅僧の一人、星見天海老師との深い関係です。
赤山義塾からは近代日本の発展に貢献した逸材が多数輩出されました。
以後今日まで、地域の歴史や文化と関わり合いながら秋山郷から十日町市までの広い範囲に檀信徒を持ち、
津南の豪雪と共に続いてき奥信越の禅寺でございます。
霊場としては妻有133番霊場の第48番に指定されています。
宗派 曹洞宗
本山 福井県大本山永平寺・神奈川県大本山總持寺
本尊 釈迦如来
脇侍 摩訶迦葉尊者・阿南尊者
妻有133番霊場第48番本尊 聖観世音菩薩
伽藍建築 本堂(火災により再建)
庫裡
衆寮堂
稲荷堂(龍源寺鎮守)
子安地蔵堂
土蔵
本寺 上越市浦川原区・顕聖寺
末寺末庵 津南町芦ヶ崎・龍昌寺
割野・薬師堂
貝坂・永徳庵